乳癌って他人ごと?
親戚や友人など身近な人が「乳がん」にかかられたという方、多くありませんか?
日本では今や欧米諸国並みの11人に1人の割合で乳がんにかかると言われています。
今後もますます増加すると予想されており決して他人ごとではありません。
なぜ10年前に比べて2倍に増えているのでしょう? 乳がんになりやすい危険因子はいくつかありますが、完全な予防策はありません。
ただし、早期に見つけて完治を目指せる方法はあります。
乳がん検診、受けたことはありますか?
皆さんは乳がん検診を受けたことはありますか?
受けたことがある方でも、触るだけの検診、乳腺超音波検査(エコー)、マンモグラフィ(レントゲン検査)と内容もそれぞれ違うでしょう。
熊本県でも2005年よりマンモグラフィ併用検診が始まりました。
しかし、検診率は以前までの視触診だけの時と同様に7%程度です。欧米諸国では、約80%の人がマンモグラフィ検診を受けています。また、日本に比べて乳がんにかかる人の割合は多いのですが、死亡率は年々下降しています。
つまり、「同じ乳がんでも検診を受けることで早期発見されている」のです。
乳腺専門の医療機関を受診し、きちんとした診断と標準的な治療を受けることが大切です。乳がんは早期に発見し治療すれば決してこわい病気ではありません。
乳がんの治療は日々進歩しています。きちんと検査し治療を開始するまで「手遅れ」ということはありません。
「しこりを触れるけど、大きいからもうだめだ」と自分で判断し、恐怖心から病院へ行くのを先延ばしせずに私たちに相談してください。
自己検診していますか?
乳がんを自己触診で発見している女性は少なくありません。
そのためにも、20歳を過ぎたら月に1回、月経後や月始めなど日を決めてお風呂でセルフチェックしましょう。
セルフチェック
チェック1
石けんやボディーソープを手に付けて、10円玉大の「の」の字を書くように脇の下から乳首まで丁寧に指を動かしましょう。
しこりや硬い部分はありませんか?
チェック2
乳房や乳首を絞ってみましょう。
分泌物がありませんか?
チェック3
鏡の前で腕を高く上げてみましょう。
ひきつれやくぼみ、乳輪の変化、乳頭のへこみなどはありませんか?